菅野よう子楽曲演奏団体 Thanks! Kな日々

2018年1月13日(土)練馬文化センターこぶしホールにて、第5回演奏会を行います!

名曲をアナリーゼ!〜1万年と2千年前から愛してる編〜

こんにちは、Kオケのギターのteshimaです。

今回は「名曲をアナリーゼ」というお題でブログを執筆してみたいと思います。

 

アナリーゼとは?

アナリーゼと聞いてピンと来ない人も多いかと思いますのでまずはここから。

アナリーゼとは、英語でいう「Analyze」の意味で、楽曲のコードやハーモニー、メロディーなどを分析して、「この曲は一体どんなことをやろうとしているのか」ということを細かく見ていくことを指します。

作曲をする人にとってはお勉強の一環として良くやります。「このコードはIVメジャーで~」とか「ここのハーモニーを分解するとDSCH音列が~」とか「ここのコードスケールはミクソリディアン♯4で~」とか呻いている人がいたら、だいたいアナリーゼ中の人です。生暖か、、、優しく見守ってあげましょう。

 

「えっなんかいきなり分かりにくそう。。。今回は読まないでおこう」

そう思わずに!今回の記事では極力専門的な用語は使わずに、なるべく一般的な単語を使って書いていこうと思います。

 

今回のお題はこちら。

創聖のアクエリオン」!

創聖のアクエリオン

創聖のアクエリオン

 

 

創聖のアクエリオン」をアナライズしていきます

 キー(調)について

この曲全体を見ていくと、AメロとBメロはBmのキーで、サビでC#mに転調しています。サビだけ転調して盛り上げを演出するのはよくある手法で、菅野さん自身も他の楽曲で使用しているのですが(例:攻殻機動隊inner universe」、カードキャプターさくら「プラチナ」、マクロスFノーザンクロス」など)、この曲で面白いのは、サビに至る前からその転調を予感させる箇所がちらほら見え隠れすることです。

例えば1Aメロの以下の箇所。

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「くじら達の声の 遠い残響 ふたりできいた

太字の部分のメロディーを歌ってみると、ふわっとした浮遊感がありますよね。ここは下線を引いたところだけはキーにそぐわないコードが出てきていて、その結果この浮遊感が生まれています。そのそぐわないコードというのがC#mなんですね。

同じように、1番と2番の間奏部分、Aメロに入る直前のコードもC#mとなっています。「Wo Wo~」を歌っていると、サビに入る少し前の部分だけ、似たような浮遊感を感じませんか?

このようにして、サビでC#mに転調する雰囲気を感じさせつつ独特のコード進行・メロディーに仕上げているのが興味深い点です。

 

 サビ直前は不思議コード連発

こうしてBメロからサビに入るときに転調するわけですが、Bメロ終わりでは「なんだそりゃ?」というようなコードが展開されていきます。

後半のコードだけを書いていくと、こんな感じになっています。

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キーがBmだということを考えると、デタラメすぎるコード進行です。特にBb/Cなんて論外と言ってもいいです。でも、これは意図的なものではないかと思います。こういったキーから外れたコードを連発することで、わざとキーの感じをくしゃくしゃにして、転調をしやすくしているのだと思います。また、コード進行はデタラメではありますが、使われているコードは、詳細な説明は省略しますが、実は全部構造が一緒です。一見デタラメなように見えて、繰り返し、同じ構造のコードを何度も何度も連続させることで、最低限の統一感を持たせているからこそ聞いていて説得力があるのだと思います。

 

 もうここに尽きるよね、「愛してる」の力強さ

さていよいよサビに入るわけですが、実はハーモニーとして目新しい部分は特にはありません。それよりこのサビで一番重要なのは、やはり「愛してる」のメロディーではないでしょうか。

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ここのメロディーで歌詞の「あ」と「い」の間には実にきっちり1オクターブもの跳躍があります。力強い跳躍です。こんな跳躍、滅多にしないんだからね!そのメロディーに重なる歌詞が「愛してる」です。しかも「一万年と二千年前から」ときて「愛してる」です。

この曲を初めて聞いたとき、この一節に「やられた」と思った方は多いのではないでしょうか。あるいは、知らない人にこの曲を説明するときにこの一節で説明する人も多いのではないでしょうか。事実、英語版の「Genesis of Aquerion」では、英語詞になっているにもかかわらず、「愛してる」のところだけはそのまま日本語です。それだけこの一節が強烈で印象深かったということを物語っているかと思います。

 

結論

 菅野よう子尊い

おっと、、、失礼いたしました。少し頭の悪い言葉で書いてしまいましたね。もう少し丁寧な言葉で書いてみます。

 菅野よう子尊い

おっと。。。どうも他に書きようがないようです。尊いですね。。。

 

アナリーゼと言われても、ピンと来ない人が多いかもしれませんが、「どうしてこうなるんだろう」という疑問のフタをあけてみると、こんな解析ができるというお話でした。

こう長々と書いてきておいてこういう結論でしめるのもアレですが、アナリーゼしようがしまいが、そしてその内容がどうであれ、この曲が魅力的であることに変わりはありません。一番大事なのはそこだと思います。

 

以上、長文ですが、「名曲をアナリーゼ」でした。

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