菅野よう子楽曲におけるコード進行の秘密、「3回目の法則」とは?

菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!Kオーケストラ、通称Kオケ。そのメンバーを中心に、DTMを上達したい!という4人があつまり、月1ペースでの勉強会を開催しています。

今回のブログでは、DTM部きっての菅野よう子楽曲マニア、しおんさんによる菅野よう子楽曲分析をお届けします!

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菅野よう子の魅力の一つに、高い音楽性と大衆性の絶妙なバランスが挙げられると思います。氏の楽曲には従来の理論に囚われない斬新なテクニックが多く使われていますが、それでいて難解になり過ぎることなく、多くの人々を虜にするポピュラリティーをも併せ持っているのです。

今回は「3回目の法則」というテーマで、具体的にどのような手法が使われているか、その一端に迫りたいと思います。

①cloud 9

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1曲目は坂本真綾の名曲「cloud 9」です。 

cloud 9 2013 Live Ver.

cloud 9 2013 Live Ver.

  • provided courtesy of iTunes

 ここではサビのコード進行のルート音に着目します。主音から始まって4度上がり、1音ずつ2回下がって結果的に始めより1つ上の音に着地する。その進行を繰り返しながらだんだん上昇していきます。

なかなか度肝を抜くコード進行ですが、ここからが重要なところです。小節頭に注目してください。A→B→C#と、実はスケールに沿った音で上昇しているのです。 そして3回目の繰り返しとなるC#m7からの着地点(4小節目頭)は今までの展開から予測するとDになります。

しかし、ここでまさかのD#m7(♭5)!!
あまりの衝撃に奇声を発するレベルです。

つまり2回特徴的な手法を繰り返した後、3回目で変化させています。2回は繰り返してパターンを認識させたところで、3回目では絶妙に裏切る。そういったことが計算し尽くされているのです。

 

②猫のキモチ

続いて「スペース バイオチャージ」にご本人歌唱のバージョンが収録され一躍有名になった(と思われる)「猫のキモチ」です。 

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猫のキモチ

猫のキモチ

  • Ikue Otani
  • アニメ
  • ¥250
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サビのメロディーを見ると、3小節単位で上昇→下降しており、いずれも3回目でモチーフを変化させています。先ほどの「cloud 9」もそうですが、通常は4小節単位で進行するところを3小節単位にしているところがミソですね。

ここで特筆すべきはコードです。1小節目、2小節目ともにdim7というコードが出てきています(※注意深く聞くと減五度が省略されているのでomit5と書くべきなのでしょうが、機能的には似たようなものなので割愛します)。

このdim7というコード、単体で聞くとホラー映画に使われそうな恐ろしい響きがしますが、上手く使うと非常に効果的です。しかし普通は隠し味的に使うことが多く、2小節連続で登場させるというのはなかなか類を見ません。

このようにdim7が続いて登場するとかなり緊張が高まります。そうして身構えたところに続く3回目はまたdim7…と思いきや、「Caug」という曖昧な響きのコードで繋いだのち、「D♭M7」という極めて美しいコードと共にメロディーも頂点に達します。 2度の不安を感じさせるdim7の後、予想を裏切って登場するからこそ一層盛り上がり、美しさが際立つのですね。

まさに猫の深い愛情が全てを超越し包み込むかのようではありませんか!(と力説したら他のメンバーに気持ち悪がられました)

 

③The Song of a Stone

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最後は「∀ガンダム」より「The Song of a Stone」です。ボーイソプラノによる美しい曲ですが、一拍ごとに和声が変化するという非常に凝ったことをしています。

The song of a stone

The song of a stone

  • 大塚宗一郎
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 ここではメロディーに着目します。「ラ ド レ ファ ミ♭ レ ド」と始まりますが、この中に強烈な違和感を与える音があります。
そう、ミ♭です。なぜこのミ♭が浮くかと言うと、ここでのコードはFであるにもかかわらず、Fのスケールから外れた音だからなんですね。
4小節目でも同様の違和感が繰り返されます。
さて、3回目の繰り返しにあたる6小節目は…おや、ミ♭のままです。
しかし、実はここである変化が起きています。
今度はコードをご覧ください。
該当箇所の1,2回目はFであったのに対し、3回目はE♭/Fに変化しています。

そう、コードが変わったことで、それまで違和感のあったメロディーが…
調和したのです!!!
この瞬間、あらゆる不安、恐れ、迷い、そういった負のファクターが全て浄化され、我々は純然と輝く魂となり、世界は救済されました。本当にありがとうございます。

結論:

最後によう子様が作曲の極意とされている言葉をご紹介します。

「Don't think. FEEL」

あれこれ解説してきましたが、小難しいことは考えず、自然体で感じ取ったものが一番大切ということですね。

長文お読みいただきありがとうございました。

 

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菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!Kオーケストラは、第6回演奏会に向けて団員募集中です!

現在、下記パートについて団員を募集しております。
Ob / Hr / Vn / Va / Vc / Cb / Cho ( Sp, Al, Tn, Bs) ※2018年9月17日現在
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!

見学受付中

直近の練習予定は下記のとおりです。
9月24日(祝月)13:00-17:00 オケ合奏@経堂
9月30日(日)13:00-17:00 合唱練習@経堂
10月6日(土)13:00-17:00 オケ合奏@宮前市

2019年7月7日、第6回定期演奏会開催決定! 指揮は後藤正樹先生!

こんにちは!Thanks!Kオーケストラです。

今日は七夕。各地で大雨となり、皆様ご無事でしょうか。織姫と彦星も今年は会えないかもしれませんね。
でも、来年ならきっと。きれいに晴れた星空で素敵な七夕になることでしょう…。

そして我らThanks!Kオーケストラ第6回目となる定期演奏会の開催が、来年の七夕に決定いたしました!

菅野よう子さんに詳しい方は「七夕」と聞くとピンと来るかもしれません。
団員一同、1年後の演奏会が素敵なものになるよう努力してまいりますので、ぜひぜひスケジュールに印をつけておいてください。

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Thanks!K オーケストラ 第6回定期演奏会

日時:2019年7月7日(日曜日)
場所:なかのZERO 大ホール(東京都中野区中野二丁目9番7号/JR中野駅南口から徒歩8分)
指揮:後藤正樹

指揮者には、後藤正樹先生をお迎えします。

f:id:thanksk:20180707001400j:plain©Yutaka NAKAMURA

<プロフィール>
東京大学大学院総合文化研究科、洗足学園大学指揮研究所を卒業。指揮を高階正光、秋山和慶、藤野栄介各氏に師事。
高校在学中より指揮の勉強を始め、現在、琉球フィルハーモニックオーケストラ指揮者、那覇ジュニアオーケストラ指揮者、アレグレット交響楽団常任指揮者を務める。
海外では、エルミタージュ美術館オーケストラ(ロシア/サンクトペテルブルク)を指揮。また、日本最大級のゲーム音楽フェスティバル「ゲームタクト」の指揮などゲーム音楽演奏にも力を入れている。
これまでに、サラ・オレイン(Vo)エミ・エヴァンス(Vo)霜月はるか(Vo)渡辺我山(尺八)など国内外を代表するアーティストと共演。
また、経産省より未踏スーパークリエータに認定。総務省プロジェクトマネージャー、株式会社コードタクト代表取締役を務める。
近年は、NHK「ニッポンのジレンマ」などのメディアにも出演。教育・IT分野へ活動の幅を広げている。

 

また、演奏会の開催決定にともない、一緒に演奏する団員も募集しております!

Fg / Tp / Vn / Va / Vc / Cb / 合唱 ( Sp, Al, Tn, Bs)
(募集パートは2018/07/07現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

 直近の練習予定は下記の通りです。

7月21日(土) 13時〜17時 オーケストラ合奏@経堂
7月28日(土) 9〜12時 合唱練習@東北沢
8月19日(日) 13〜17時 オケ合唱合同合奏@駒澤大学
8月25日(土) 13〜17時 合唱練習@千歳船橋
9月2日(日) 9〜12時 弦分奏
9月2日(日) 13〜17時 管分奏

演目など、演奏会の最新情報は随時発表いたします。Twitterで更新情報をチェック!

 

第5回定期演奏会、ありがとうございました!

こんにちは、副団長のちゃんはるです。
演奏会が終わって、一息ついたらあっという間に1ヶ月が過ぎてしまっていました。
ブログでご挨拶をするのが遅くなってしまってすみません。

というわけで、去る1月13日に、私たちThanks!Kオーケストラにとって第5回目となる定期演奏会が無事終了いたしました。
会場の練馬文化センターの客席が見渡す限りのお客さまでいっぱいになり、2階席を開放したほうがよかったかしら…と、嬉しい反省もあるほど、たくさんの方々にご来場いただきました。
ご来場いただいた皆様、ならびに、ご協力いただいたスタッフや編曲者の皆様、エキストラ奏者の皆様に改めて深くお礼申し上げます。

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今回の演奏会では、
法螺貝や鎖のような一風変わった楽器も用いながら、演出に一工夫をさせていただいたり。
これまで「オーケストラアレンジは難しいのでは?」と敬遠してきた、攻殻機動隊の『inner universe』『トルキア』のような楽曲にも挑戦したり。
舞台照明に一工夫したり。
様々な角度からの菅野楽曲の魅力を団員からブログで発信したり。
さまざまな新しい取り組みをさせていただきました。

お越しいただいた皆様の心に残る演奏会となっていたら良いなぁと思います。

そして、Kオケは早くも次の演奏会に向けて動き始めています!
次回演奏会は、2019年7月を予定しています。
気になるテーマは…7月といえば、七夕!ということで、菅野よう子ファンにとっては伝説となっている、あのライブのセットリストを中心にお届けしたいと考えております。
具体的な日程や会場等、詳細が決まり次第、こちらのブログでも随時アップしてまいります!

引き続き、Kオケを応援していただけると幸いです。どうぞお楽しみに!

 

団員募集中です!

次回演奏会に向けて、下記のパートで一緒に楽しく活動してくれる団員を募集中です!
Vn,Va,Vc,Cb,合唱(Sp,Al,Tn,Bs)
(募集パートは2018/02/21現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

菅野よう子さん楽曲と歌詞の世界

菅野よう子さんの楽曲は星の数ほどあるのですが、驚くことに自分名義でのオリジナル楽曲は殆どありません。過去のインタビューでも菅野よう子さんは「他者からの依頼があって音楽を作るタイプ」だと語っています。このため、彼女の楽曲はサントラなど音楽以外の作品と結びついているものがほとんどです。
作品が持つイメージをダイレクトに伝えるために、楽曲には歌が多用されます。今回はそんな歌の歌詞について観察してみます。

多彩な言...語...?

歌詞というからには言葉なんですが、多種多様です。ざっと下のような分類です。

  • 各国言語
  • 各国言語のような造語
  • 造語

各国言語には、日本以外では、英、仏、伊、露あたりが思い当たります。露が多いのはOrigaさんの為。仏語はご本人が嗜まれるからでしょうか、伊は歌曲が多い感じですね。独語の曲思い出せませんでした。
そして特徴的なのはやはり造語の多さ。これはGabriera Robin名義での場合に特に多いですが、系統だった言語が構築されているのではなく、音のイメージが合うよう言葉が作られているようです。
 造語にも下地にする言語がある場合と、完全に音を優先している場合とに別れています。下地がある場合Wo Qui Non Coin(Cowboy bebop)のように、フランス語に聞こえるようになっていますが、実態はハナモゲラです。

WO QUI NON COIN

WO QUI NON COIN

  • 多田 葵
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

エスカフローネArcadiaなどはDeus、Arcadiaというギリシャっぽく、Cloeは発音が北欧州系っぽいかと。

 

ARCADIA

ARCADIA

  • provided courtesy of iTunes

 

Cloe

Cloe

  • provided courtesy of iTunes

アルジュナではインド系がモチーフとなる作品のためヒンディー語で歌ってるんじゃないかと思わされてますが(例:『覚醒』)、言語に疎いので私には判りませんでした…きっと違うと思います。

覚醒

覚醒

  • provided courtesy of iTunes


完全造語のケースでは、地球共鳴などはヒントになりそうなフレーズもないものの民族感バリバリでててスゴイ(語彙力)なと。

地球共鳴

地球共鳴

  • provided courtesy of iTunes

 言語より、曲調、メロディ、楽器、発声の傾向のほうが民族感には重要なのだと思われます。(素人的纏めで恐縮です…。)

第五回演奏会でも多彩な言語が飛び交いますが、完全造語のMoon、そして新曲トルキア!その他にもアレやらコレやらお楽しみ頂ける歌詞の曲やりますので是非演奏会お越しください。

Moon

Moon

  • Gabriela Robim
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
トルキア

トルキア

  • provided courtesy of iTunes

 

作詞家、一倉宏

作詞家も多種多様ですが、曲の雰囲気に合わせて色々な方が担当されております。
例えばマクロスF星間飛行では銀河一のアイドルに向けた楽曲ということでアイドル楽曲の超大御所、松本隆さんが歌詞を付けています。近年、ご本人の解説で旧マクロス作品へのリスペクトも折込、相当練りに練っているというのが解り最高です。

星間飛行

星間飛行

  • provided courtesy of iTunes

 

今回は、数ある作詞家の中でもある意味造語バリバリのGabliera Robinの対局とも言える、私一押しで一倉宏さんをご紹介したいと思います。
一倉さんの本業はコピーライターであり、数々のCMの名キャッチコピーをつくられています。「エンディングまで、泣くんじゃない」「あなたと、コンビに。」とかご存じですかね…。

作詞家としての活躍は、クレジットされているものを調べる限り1990年後半の矢野顕子さんが歌う"ゆうぐれ[Dusk] "が最初のようですが、こちらはチロルチョコのCMソングでした。そう、チロルチョコ、菅野さんとの作品としては、坂本真綾さんが歌う「チョコと勇気」も一倉さんです。

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コピーライターである氏の言葉遊びが多用された歌詞は、ゲーム:ナップルテールのテーマ曲である「しっぽのうた/夜明けのオクターブ」そして「うちゅうひこうしのうた」でもこれでもかと堪能でき、よりコミカルな方面ではランカ・リーCM曲シリーズがあります。また「きみでいて ぶじでいて」では東北地震被災者への初期に言葉を選んだ精一杯のおもいが綴られております。

しっぽのうた

しっぽのうた

 
夜明けのオクターブ

夜明けのオクターブ

 

 

 

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曲のタイトルからも解りますが、ひらがなを重視されていて、全編ひらがなで書かれることも度々です。やわらかい言葉で時にコミカルに、シニカルに、こころの芯を揺らす言葉がつむがれます。今回の演奏会では直接歌われるものはありませんが、気になったら是非なにか聞きつまんで見てください。

しっぽのうた・夜明のオクターブ(やなぎなぎカバー)

www.youtube.com

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第5回定期演奏会

日時 2018/01/13 Sat [開場]13:00 [開演]13:30
場所 練馬文化センター こぶしホール
料金 無料・未就学児入場可
演奏楽曲
【第一部】タイムトラベルステージ~戦国日本から世界、そして宇宙へ~
・天虎~虎の女~「おんな城主 直虎
・トルキア攻殻機動隊S.A.C.2」
・Moon「∀ガンダム

【第二部】旋律合体!ゴー!サンクスケー!ステージ~一万年と二千年前から愛してる
Genesis of Aquarion
月光シンフォニア
・アクエリア舞う空
etc...他にも多数予定しております。

 

団員募集中です!

現在、下記のパートで一緒に楽しく活動してくれる団員を募集中です!
Vn,Va,Vc,Cb,合唱(Sp,Al,Tn,Bs)
(募集パートは2017/12/21現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

プロの犯行!デザインで振り返るKオケの歴史

こんにちわ!
第二回からフライヤーやパンフなどのデザインを担当しているパーカッションもみです!
今回のブログでは私が担当したデザインとともにこれまでの演奏会をふりかえってみたいと思います。


第二回演奏会

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フライヤー

初めてデザインを担当しました。
このときは団員大大大募集時代。
手にとってくれた方に「見学しにいってみようかな」、
「オーケストラの演奏会って行ったこと無いけど行ってみようかな」と思ってほしくて
とにかく楽しそう、わいわい!オーケストラといっても敷居高くないよ!感を意識して
Kオケカラーのオレンジ基調でまとめました。
チケットとパンフも、初めましてThanks!Kオーケストラです!と名乗るようなイメージで作りました。

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パンフとチケット

しかしこの回、
1部のアラカルトステージでは「群雄決起(信長の野望)」や「shiro,Long Tail’s(ウルフズレイン)」、
2部の∀ガンダムステージでは「white Falcon」「Final shore」などなど、
パンフレットのように可愛いらしい曲は無くて今思うとパッケージ詐欺ですね…ごめんなさい。笑

 


第三回演奏会

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フライヤー

まだまだ団員大募集時代、わいわい感はそのままに。
全員が指揮者を見てせーのの合図で曲が始まり、
それぞれの楽器の音が関わりあって音楽が広がっていくイメージです。

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パンフとチケット

そして第二回のパッケージ詐欺の反省をふまえ、
パンフレットは特集であるエスカフローネを意識して
空、光、羽根、浮遊感などをテーマに作りました。
アンケートでパンフのデザインを褒めてくださるお客様がいて、
嬉しくて小躍りしました。

 

●第四回演奏会●

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フライヤー

きました!前回のカウボーイビバップ&マクロス特集です!
ダブルメインの作品名をがっっつりと前に出して、気をひく作戦です。
2つの作品に共通する【宇宙】と【戦闘のスピード感】を出しました。

ここにアンコールの星間飛行にちなんだ
隠れkira★があったこと、皆様は気づいていたでしょうか。

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フライヤーと合わせたデザインで、
パンフにはソードフィッシュバルキリーのシルエットと
Tank!の台詞を入れています。

 

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パンフ

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チケット

なんとこの回、過去最高の来場者数750人でした!
750名ものお客様に手にとってもらえたなんて感激です。

 

番外編、KオケTシャツ


次回は記念すべき第五回、団員はついに100人超え!
Kオケ合宿で皆で着れたら素敵〜!
ということでKオケTシャツを作りました。

thanks-k-orch.hatenablog.com

 

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前面には次回特集の作品名を潜ませつつ、
第五回の“5”をドーンと主張!
背面にはKオケの軌跡が!
Kオケカラーであるオレンジと、落ち着いたネイビーの2色展開!
お値段は1枚1700円!
こちら完全受注生産なので合宿前に注文を締め切ってしまいましたが、
1度でものったことある方、新団員、
なんかひょっとしたら次回のるかも…、客だけど買いたい!という方向けに
再販売しようと計画しているので、またKオケTwitterなどでおしらせします♡ 


第五回演奏会

歴史を振り返ってきましたが、
ついに次回の第五回演奏会です!ドン

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フライヤー

 

第一部 [タイムトラベルステージ]
~戦国日本から世界、そして宇宙へ~

現在放送中の大河ドラマ おんな城主直虎の主題歌を皮切りに、
時間と舞台を飛び越えて様々な作品の曲をおおくりします。

そして!

第二部 [旋律合体!ゴー!サンクスケー!ステージ]
一万年と二千年前から愛してる

皆さんご存知のあの作品を特集します!
フライヤーは作品で描かれている
神話や1万2千年前から続く時の流れなどをイメージして作りました。


チケットとパンフレットも現在鋭意制作中です。
当日会場で手に取ってご覧になってもらえますように。
ぜひぜひお楽しみに!


ちなみに!!わたくしはフリーランスのデザイナーをやっております。
仕事のご依頼・ご相談は https://twitter.com/momichant まで!
失礼いたしました!!!

 

第5回定期演奏会

日時 2018/01/13 Sat [開場]13:00 [開演]13:30
場所 練馬文化センター こぶしホール
料金 無料
演奏楽曲
【第一部】
・天虎~虎の女~「おんな城主 直虎
・トルキア攻殻機動隊S.A.C.2」
・Moon「∀ガンダム

【第二部】
Genesis of Aquarion
月光シンフォニア
・アクエリア舞う空
etc...他にも多数予定しております。

 

団員募集中です!

現在、下記のパートで一緒に楽しく活動してくれる団員を募集中です!
Vn,Va,Vc,Cb,合唱(Sp,Al,Tn,Bs)
(募集パートは2017/11/20現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

Kオケ合宿レポート! 1月の演奏会にむけて、充実の2泊3日を過ごしました

こんにちは。本ブログ執筆は3回目、ヴィオラのきんです。

先日ThanksKオーケストラは合宿を行いました。
合宿といえばKオケの三大イベント(定期演奏会、合宿、お花見)のひとつ。

●お花見

thanks-k-orch.hatenablog.com
●合宿

thanks-k-orch.hatenablog.com
定期演奏会

thanks-k-orch.hatenablog.com

 

前回の演奏会終了後すぐから準備を行ってきたので
実に半年がかりの大プロジェクトなのです。
しおりもこの通り!大変凝っております。

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合宿係兼Kオケデザイン部もみちゃんの作品です。

今回は10月7~9日の三連休に山中湖にて。
あいにくの天気かと思いきや、山中湖についたら良い天気に!

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大事なイベントで晴れるのはKオケあるあるです。
今回利用させていただいたのは山中湖プラザホテルさま。
急遽利用することになったのにとても良くしてくださいました。

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着いてからはさっそく合奏。
合奏会場は隣のグループインほりのやのG-STUDIOを使用させていただきました。
天井が高く開放感があります。2階に休憩スペースまで!

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今回は定期演奏会が5回目を迎えるということで記念Tシャツも作りました。
こちらもデザイン部もみちゃんの作品です。
Kオケテーマカラーのオレンジがきいてますね~

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2日目の夜にはみんなお楽しみのBBQ&レクリエーション!

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レクリエーションは合宿係が最も力をかけたといってもいいコーナー。
筆記試験や音楽クイズのあと、

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チーム対抗戦では時間内に鶴を折ったり、
(謎の生物がうまれました)

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ストップウォッチで10秒ジャストを狙ったりしました。
(驚きの10.00が出ました)

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最後はハンドベル対決!
初見の曲をみんなで力を合わせてハンドベルで合奏。
さすがは音楽団体。合宿係の想定以上の演奏を披露してくれました。

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なんか演奏以外のことばっかりやってない?と思われるかもしれませんが、
ちゃんと来年1月13日の演奏会に向けて真面目に合奏しております笑
パート外の人たちと交流できるのも常設団体の合宿ならでは。
大人の青春を味わいたければ、Kオケにぜひ入団を!

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第5回定期演奏会

日時 2018/01/13 Sat [開場]13:00 [開演]13:30
場所 練馬文化センター こぶしホール
料金 無料
演奏楽曲
【第一部】
・天虎~虎の女~「おんな城主 直虎
・トルキア攻殻機動隊S.A.C.2」
・Moon「∀ガンダム

【第二部】
Genesis of Aquarion
月光シンフォニア
・アクエリア舞う空
etc...他にも多数予定しております。

 

団員募集中です!

現在、下記のパートで一緒に楽しく活動してくれる団員を募集中です!
Vn,Va,Vc,Cb,合唱(Sp,Al,Tn,Bs)
(募集パートは2017/11/13現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

 

名曲をアナリーゼ!〜1万年と2千年前から愛してる編〜

こんにちは、Kオケのギターのteshimaです。

今回は「名曲をアナリーゼ」というお題でブログを執筆してみたいと思います。

 

アナリーゼとは?

アナリーゼと聞いてピンと来ない人も多いかと思いますのでまずはここから。

アナリーゼとは、英語でいう「Analyze」の意味で、楽曲のコードやハーモニー、メロディーなどを分析して、「この曲は一体どんなことをやろうとしているのか」ということを細かく見ていくことを指します。

作曲をする人にとってはお勉強の一環として良くやります。「このコードはIVメジャーで~」とか「ここのハーモニーを分解するとDSCH音列が~」とか「ここのコードスケールはミクソリディアン♯4で~」とか呻いている人がいたら、だいたいアナリーゼ中の人です。生暖か、、、優しく見守ってあげましょう。

 

「えっなんかいきなり分かりにくそう。。。今回は読まないでおこう」

そう思わずに!今回の記事では極力専門的な用語は使わずに、なるべく一般的な単語を使って書いていこうと思います。

 

今回のお題はこちら。

創聖のアクエリオン」!

創聖のアクエリオン

創聖のアクエリオン

 

 

創聖のアクエリオン」をアナライズしていきます

 キー(調)について

この曲全体を見ていくと、AメロとBメロはBmのキーで、サビでC#mに転調しています。サビだけ転調して盛り上げを演出するのはよくある手法で、菅野さん自身も他の楽曲で使用しているのですが(例:攻殻機動隊inner universe」、カードキャプターさくら「プラチナ」、マクロスFノーザンクロス」など)、この曲で面白いのは、サビに至る前からその転調を予感させる箇所がちらほら見え隠れすることです。

例えば1Aメロの以下の箇所。

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「くじら達の声の 遠い残響 ふたりできいた

太字の部分のメロディーを歌ってみると、ふわっとした浮遊感がありますよね。ここは下線を引いたところだけはキーにそぐわないコードが出てきていて、その結果この浮遊感が生まれています。そのそぐわないコードというのがC#mなんですね。

同じように、1番と2番の間奏部分、Aメロに入る直前のコードもC#mとなっています。「Wo Wo~」を歌っていると、サビに入る少し前の部分だけ、似たような浮遊感を感じませんか?

このようにして、サビでC#mに転調する雰囲気を感じさせつつ独特のコード進行・メロディーに仕上げているのが興味深い点です。

 

 サビ直前は不思議コード連発

こうしてBメロからサビに入るときに転調するわけですが、Bメロ終わりでは「なんだそりゃ?」というようなコードが展開されていきます。

後半のコードだけを書いていくと、こんな感じになっています。

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キーがBmだということを考えると、デタラメすぎるコード進行です。特にBb/Cなんて論外と言ってもいいです。でも、これは意図的なものではないかと思います。こういったキーから外れたコードを連発することで、わざとキーの感じをくしゃくしゃにして、転調をしやすくしているのだと思います。また、コード進行はデタラメではありますが、使われているコードは、詳細な説明は省略しますが、実は全部構造が一緒です。一見デタラメなように見えて、繰り返し、同じ構造のコードを何度も何度も連続させることで、最低限の統一感を持たせているからこそ聞いていて説得力があるのだと思います。

 

 もうここに尽きるよね、「愛してる」の力強さ

さていよいよサビに入るわけですが、実はハーモニーとして目新しい部分は特にはありません。それよりこのサビで一番重要なのは、やはり「愛してる」のメロディーではないでしょうか。

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ここのメロディーで歌詞の「あ」と「い」の間には実にきっちり1オクターブもの跳躍があります。力強い跳躍です。こんな跳躍、滅多にしないんだからね!そのメロディーに重なる歌詞が「愛してる」です。しかも「一万年と二千年前から」ときて「愛してる」です。

この曲を初めて聞いたとき、この一節に「やられた」と思った方は多いのではないでしょうか。あるいは、知らない人にこの曲を説明するときにこの一節で説明する人も多いのではないでしょうか。事実、英語版の「Genesis of Aquerion」では、英語詞になっているにもかかわらず、「愛してる」のところだけはそのまま日本語です。それだけこの一節が強烈で印象深かったということを物語っているかと思います。

 

結論

 菅野よう子尊い

おっと、、、失礼いたしました。少し頭の悪い言葉で書いてしまいましたね。もう少し丁寧な言葉で書いてみます。

 菅野よう子尊い

おっと。。。どうも他に書きようがないようです。尊いですね。。。

 

アナリーゼと言われても、ピンと来ない人が多いかもしれませんが、「どうしてこうなるんだろう」という疑問のフタをあけてみると、こんな解析ができるというお話でした。

こう長々と書いてきておいてこういう結論でしめるのもアレですが、アナリーゼしようがしまいが、そしてその内容がどうであれ、この曲が魅力的であることに変わりはありません。一番大事なのはそこだと思います。

 

以上、長文ですが、「名曲をアナリーゼ」でした。

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