こんにちは
けいおけコンサートマスターを務めております、とんです。
今回、Thanks!Kというオーケストラ団体をまとめるために心がけているコンサートマスターとしての役割を書かせていただきます。
コンサートマスターとは
1stバイオリンのトップに位置する人のことです。弦セクションのまとめと指揮者の指示と団員の意思疎通など演奏取りまとめを行うオーケストラの演奏の中心となる人物です。
コンサートマスターの役割
①弓順の決定
まず、コンサートマスターは弦のセクションリーダーでもあるため弓順(ボーイング)の決定をします。
フレージングや、他の弦楽器との関わりを考えてできるだけ弦楽器セクションで動きが一致するようにします。
ちなみにバイオリンやビオラはダウンボウ(下げ弓)方向に高い弦が張られており、高い音に移弦する際などはダウンボウが理にかなっているなどの特徴があり、チェロやコントラバスはバイオリンとは逆向きに構えるためアップボウ(上げ弓)の方が高い弦に移弦しやすかったりします。あくまでこれは一例ですが、そのような構造的に弾きやすさということも意識したボウイングを考えます。
②編曲確認
一般的なクラシックのオーケストラや吹奏楽団では作成済みの譜面が使われるのが普通ですが、いわゆるサブカル音楽をオーケストラで演奏する場合は大抵の場合編曲者に依頼して譜面が新しく作られます。その譜面をチェックもしております。
内容の確認についてはそれぞれの団体によりどこまでやるかというものが違ってくるとは思いますが、当団では原曲の意図に忠実にするため一通りの音の確認をコンサートマスターが兼任しております。
③アインザッツ
アインザッツとは、音の出だしを揃えるための予備動作や呼吸のことです。
コンサートマスターは指揮者の一番近くに位置しており指揮者の意図を瞬時に解釈して、音やアインザッツで楽団に伝えています。
指揮者は指揮棒を使い音楽の方向性やテンポなど全体像を指示しますが、コンサートマスターは楽器やアインザッツを使い発音のタイミングや切る位置などより細かいニュアンスを指示します。
Thanks!Kには現在約90人ほどの団員がいますが、それぞれのタイミングで音を出してしまってはせっかくの音もぼやけてしまいます。合奏ではアインザッツに合わせて奏者のみんなも呼吸を合わせることでより一体感のある音楽になります。
④ソロ演奏
弦セクションは同じパートを複数人で奏でます。
しかし曲中、一人だけしか弾かないような部分もあります。みんなで音を合わせるtuttiの音とは違う、より鮮麗な楽器の音で表現する聴かせどころというわけです。今回の演奏会でも何曲かがそのようなもありますので是非注目してみてください。
⑤技術向上
Thanks!Kは常設団体であり、培った土台を元に各セクションで技術向上にも力を入れています。
thanks-k-orch.hatenablog.com
当団には遠方の方、大人になってから楽器をはじめた方などもいらっしゃいます。
できるだけ足並みをそろえ曲に対する理解度を高めるため、あらかじめ弦楽器向けのドキュメントを作成しています。特に弦楽器は同じパートを複数人で奏でるという特性上、チームプレイの要素が多いため難しそうなリズムや弾き方に工夫が必要そうである箇所についてはあらかじめピックアップして記載することで練習の指針になったり、練習時に聞き逃してしまったことや結局どういう弾き方になったか迷わないための記録にもなります。
以上がコンサートマスターの役割です。
最後にですが奏者として役割は音楽を届けることであると考えています。
菅野よう子さんの音楽を楽しく演奏すること、それをお客様と共有することができて奏者冥利に尽きるというものです。
演奏会当日は来ていただいたお客様にも思いが伝わる演奏ができるよう邁進していきます!
団員を募集しています
現在、下記パートについて団員を募集しております。※2018年12月17日現在
・Ob
・Vn
・Va
・Vc
・Cb
・合唱 (アルト・テノール・ベース)
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!
見学受付中
直近の練習予定は下記のとおりです。
1月19日(土) 13:00-17:00 合唱練習@経堂南地区会館
1月20日(日) 13:00-17:00 合同合奏@清新町コミュニティ会館
2月10日(日) 13:00-17:00 合同合奏@麻生市民館