100人の楽隊に効率的に情報共有するために。Kオケのグループウェア Redmine

こんにちは、Kオケシステム担当のコントラバスのアキラです。
今日は趣向を変えてKオケで採用しているシステムについて紹介したいと思います。

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少し歴史から話すと、Kオケは元々はMixiで声をかけて人が集まりました(自分は後から入ったのでその当時のことは詳しくはないのですけどね)。そのためなのか、話し合いも基本的にネット上で行う、ネット上での話し合いに抵抗がない、といった文化がありました。そんなある日、それまで使っていたグループウェアが使いづらい上にサービス終了する、ということで、新しいグループウェアを探そうということになり、4個くらいツールを選定してどのツールがいいか合奏前の時間を使ってプレゼン大会を行いました。

プレゼンされたツールは、サイボウズ、サークルスクエア、Redmine、Aipo。自分は当時Aipoがいいかなぁと思いそれをプレゼンしたのですが、多数決で最終的に選ばれたのはなんと Redmine
Redmine.JP — Redmine日本語情報サイト

多分このブログを見ている大多数の人が「何やねんソレ?」状態ではないかと思います(笑)。
とりあえず、RedmineについてはWikipediaから引用。

RedmineはWebベースのプロジェクト管理ソフトウェアである。設計はTracに影響を受けている。課題管理、ガントチャートリポジトリブラウザ、Wiki、フォーラムなど、プロジェクトの運営を支援するためのさまざまな機能を備えている。Ruby on Railsで開発されている。
Redmineプログラミング言語Ruby本体の開発を始めとして、さまざまな企業・団体やプロジェクトでの導入が報告されている。
引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/Redmine

ふーんw。まぁRedmineは主にIT業界でプロジェクト管理に使われているツールで、私の会社でも開発に使っています。

なので、オケがグループウェアとして使うには正直機能過多だと思ってはいるのですが、ネット発祥の団体だからか、機能が多いツールに人気が集まりましたね。(ちなみに、サイボウズもサークルスクエアも使いづらくて私は好きではなのでそれにはならなくて本当によかった(笑))

で、これがその Redmine の画面です。これはチケット一覧と呼ばれる画面です。チケットというのが特定の話題の単位になり、話し合いたいことごとにチケットを作るイメージです。

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Redmineのチケット一覧画面

新しいチケットを投稿する時はこんな感じです。

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Redmineの新規チケット投稿画面

いいですね〜。Redmineを知ってる人からすると雰囲気が違うので違和感があるかと思います。IT得意じゃ無い人も多いので、取っ付きやすいような柔らかい印象があるテーマに変更しています。

結構いろんな話題が飛び交うので、メールだとどの話題が進行中なのかあの話題のメールはどこに行ったのか、と管理が出来なくなってしまう可能性もありますが、Redmineだと話題ごとにチケットという単位で管理できるのでなくなってしまうこともないです。


上記写真はPCの画面ですがもちろんスマホから操作もできます。ただ、昔はスマホで見ると、PCでのレイアウトがそのまま極小化されて表示されていたため、こんなの小さすぎて読めなぁい!!と例のルーペをかけないといけない事態が起こってしまっていましたが、今のテーマはスマホレイアウトにも対応しているためだいぶマシになりました。

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チケット一覧のスマホ画面

ちなみに、KオケのRedmineはさくらサーバーを利用しています。リージョンは石狩。さくらの石狩と聞くと、IT関係の人はピンと来るかもしれませんが、先日の北海道地震でのさくらの石狩データセンターへの電力供給停止事件です。データセンター全体の電力供給が止まるなんてのは聞いたことがなかったので、あの時はうちのRedmineも使えなくなるんじゃないかと緊急ミーティングまでしましたが、さくらの人たちの頑張りで止まることはなかったので本当によかった。ありがとう石狩データセンターの人!


さて、オケで使うとしてチケット機能だけあれば良いのか?いやいや、と言うか、一番重要なのが合奏などのイベントの出欠管理!だが、Redmineにはイベントを管理する機能がない!そんなものよく採用したなってことは置いておいて、なければ作ればいいじゃないの精神でイベント管理のプラグインを開発しました。RedmineRuby on Rails で出来ているので当然プラグインRailsでの開発です。

そして完成したイベント管理プラグインがこんな感じ。
イベントの一覧画面です。

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イベント管理プラグイン:イベント一覧
保谷ばっかりですがたまたまです。普段は世田谷区近辺の練習場が多いですね。個人的には保谷の方が近くて助かるのですが(笑)。

イベント詳細画面はこんな感じ。
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イベント管理プラグイン:イベント詳細

便利に使うております。(上記イベント情報はダミーです。惑星はやりません(笑))
練習予定自体は全日程を団内で周知はされていますが、別途このイベントが立てられるとメールが飛んできますので、出席・欠席を回答しています。誰が出るか、特に一人パートや重要パートの人が出席するしないで練習曲に影響も出ますので出欠登録は大事です。

ただ、このプラグイン、実はバグがありまして・・・イベント情報を更新するとそのイベントの対象ユーザのレコードが再度作られ倍になるという(笑)!一覧画面に「現在の回答数 45/93(93人中45人回答済みという意味)」という表示があると思いますが、この数が「現在の回答数 45/186」とかになるんです!186人も団員いねぇよ!でも、真面目に修正するのがめんどくさくて、とりあえず、その数字を取得するSQLのところにDISTINCTを入れてとりあえず uniq にしてごまかすという荒業修正が入っています。

# イベントを更新するたびに event_users が作られるバグあり
# event_users のレコードが重複してしまうため、
# しかたなく DISTINCT (uniq) している
@event_count = EventModel.joins(:event_users).
    where(:project_id => @project.id, 'event_users.user_id' => User.current.id).
    count('DISTINCT event_models.id, event_users.user_id’)     #←ココ

コメントもひどいなー、こんなん会社ではできない(笑)。本質的には何も解決していない修正ですが、まぁ表面上問題ないからとりあえずいいや。自分は実は Java や C の方が本職で Python, Perl あたりはまぁ使うんですが、Ruby はあまり得意でないので誰かスマートに直してくれる人募集!(他力本願)

あと他に使っているのは「ニュース」機能ですね。全体周知をするときはこの機能を使っています。メールで全団員に一斉に通知してくれます。LINEとかだとやっていない人もいますので、連絡手段としてはメールがまだまだ手堅いですね。

なお、Redmineのバージョンアップは全然やっていません。一度試しに開発環境で最新版に上げてみたことがありますが、大して上げるメリットが感じられなかったので止めました。

えー・・なにやらマニアックな部分まで語ってしまいましたが(汗)、普通に演奏する分には知らなくてよい話なので全然意味不明でもご心配なく。


さて、Redmineについて長々と語ってきました。他には、譜面置き場として ownCloud を使っていたりもするのですが・・・もうお腹いっぱいなのでまた次回にしようかと思います。他にもPostfixPerlApache, Let's Encrypt, CakePHPGoogle Drive、Discord、GitHub、とかとかがうちのシステム周りのキーワードですが、それも機会があればまた。

最後に、Thanks!Kオーケストラ第6回定期演奏会は2019年7月7日の七夕になかのZEROで開催です。

Thanks!K オーケストラ 第6回定期演奏会
日時:2019年7月7日(日曜日) 開場13:00/開演13:30(予定)
場所:なかのZERO 大ホール(東京都中野区中野二丁目9番7号/JR中野駅南口から徒歩8分)
入場:無料
URL:https://www.thanks-k.com/


【第1部】 Kオケの野望!歴史シミュレーションステージ


【第2部】 伝説の七夕ライブから10周年 Respect for the 2009.07.07ステージ

ほか多数!

団員もまだまだ募集中です!来たれコンバス!(笑)
募集パート:Ob / Vn / Va / Vc / Cb / Cho ( Al, Tn, Bs)
(最新情報はHP https://www.thanks-k.com/ を参照してください)

それでは〜

Kオケの音楽をより良くするために。コンサートマスターの役割とは?

こんにちは
けいおけコンサートマスターを務めております、とんです。

今回、Thanks!Kというオーケストラ団体をまとめるために心がけているコンサートマスターとしての役割を書かせていただきます。

コンサートマスターとは

1stバイオリンのトップに位置する人のことです。弦セクションのまとめと指揮者の指示と団員の意思疎通など演奏取りまとめを行うオーケストラの演奏の中心となる人物です。

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コンサートマスターの役割

①弓順の決定

まず、コンサートマスターは弦のセクションリーダーでもあるため弓順(ボーイング)の決定をします。
フレージングや、他の弦楽器との関わりを考えてできるだけ弦楽器セクションで動きが一致するようにします。
ちなみにバイオリンやビオラはダウンボウ(下げ弓)方向に高い弦が張られており、高い音に移弦する際などはダウンボウが理にかなっているなどの特徴があり、チェロやコントラバスはバイオリンとは逆向きに構えるためアップボウ(上げ弓)の方が高い弦に移弦しやすかったりします。あくまでこれは一例ですが、そのような構造的に弾きやすさということも意識したボウイングを考えます。

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②編曲確認

一般的なクラシックのオーケストラや吹奏楽団では作成済みの譜面が使われるのが普通ですが、いわゆるサブカル音楽をオーケストラで演奏する場合は大抵の場合編曲者に依頼して譜面が新しく作られます。その譜面をチェックもしております。
内容の確認についてはそれぞれの団体によりどこまでやるかというものが違ってくるとは思いますが、当団では原曲の意図に忠実にするため一通りの音の確認をコンサートマスターが兼任しております。

アインザッツ

アインザッツとは、音の出だしを揃えるための予備動作や呼吸のことです。

コンサートマスターは指揮者の一番近くに位置しており指揮者の意図を瞬時に解釈して、音やアインザッツで楽団に伝えています。
指揮者は指揮棒を使い音楽の方向性やテンポなど全体像を指示しますが、コンサートマスターは楽器やアインザッツを使い発音のタイミングや切る位置などより細かいニュアンスを指示します。
Thanks!Kには現在約90人ほどの団員がいますが、それぞれのタイミングで音を出してしまってはせっかくの音もぼやけてしまいます。合奏ではアインザッツに合わせて奏者のみんなも呼吸を合わせることでより一体感のある音楽になります。

④ソロ演奏

弦セクションは同じパートを複数人で奏でます。
しかし曲中、一人だけしか弾かないような部分もあります。みんなで音を合わせるtuttiの音とは違う、より鮮麗な楽器の音で表現する聴かせどころというわけです。今回の演奏会でも何曲かがそのようなもありますので是非注目してみてください。

⑤技術向上

Thanks!Kは常設団体であり、培った土台を元に各セクションで技術向上にも力を入れています。

thanks-k-orch.hatenablog.com
当団には遠方の方、大人になってから楽器をはじめた方などもいらっしゃいます。
できるだけ足並みをそろえ曲に対する理解度を高めるため、あらかじめ弦楽器向けのドキュメントを作成しています。特に弦楽器は同じパートを複数人で奏でるという特性上、チームプレイの要素が多いため難しそうなリズムや弾き方に工夫が必要そうである箇所についてはあらかじめピックアップして記載することで練習の指針になったり、練習時に聞き逃してしまったことや結局どういう弾き方になったか迷わないための記録にもなります。

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バイオリンパート向けドキュメントの例

以上がコンサートマスターの役割です。

最後にですが奏者として役割は音楽を届けることであると考えています。
菅野よう子さんの音楽を楽しく演奏すること、それをお客様と共有することができて奏者冥利に尽きるというものです。
演奏会当日は来ていただいたお客様にも思いが伝わる演奏ができるよう邁進していきます!

団員を募集しています

現在、下記パートについて団員を募集しております。※2018年12月17日現在
・Ob
・Vn
・Va
・Vc
・Cb
・合唱 (アルト・テノール・ベース)
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!

見学受付中

直近の練習予定は下記のとおりです。
1月19日(土) 13:00-17:00 合唱練習@経堂南地区会館
1月20日(日) 13:00-17:00 合同合奏@清新町コミュニティ会館
2月10日(日) 13:00-17:00 合同合奏@麻生市民館

楽譜も読めない初心者が、オーケストラの合唱に入ってみた話

こんにちは、犬フェスが楽しみすぎる合唱のバシジュンです。
前回の初心者ブログの第2弾としまして、
今回は楽譜を読めない初心者が合唱をはじめた体験記を書いてみたいと思います。

始めた理由に触れる前に自己紹介をさせていただきます。
私と菅野さん作品との出会いはPC9801で幼少の頃に遊んでいた、
信長の野望(歳がバレますね)が出会いでした。
ただ、この頃は菅野さんの作品だと言う認識はなく、菅野さんと言う名前を意識したのはマクロスPlusのVoicesをはじめて聴いて衝撃を受けた時からでした。

VOICES

VOICES

  • provided courtesy of iTunes


そこからは、菅野さんの大ファンになり、CDを全て買い、真綾さん含め、菅野さんの関わるライブにはほぼ全部参加し、菅野よう子さん関連イベントで知り合った女性と結婚し、毎日ツイッターで「菅野よう子」を単語検索する日を送っています(笑)

こんな私が、合唱を始めたのはmixiのコミュニティで、
Thanks!Kオーケストラの活動を知った事が切欠となります。
この頃の私は聴くだけでは飽き足らず、菅野さんの音楽にもっと触れたいと思うようになっていました。
ただ、楽器経験といえば小学生の時のリコーダーくらい。
そんな自分には楽器は敷居が高く、どうしようかなと悩んでいる際に
合唱があることを知り思いきって入団しました。

思い切って入ったものの、合唱も高校生の合唱コン以来となるので、
楽譜の読み方や発声方法等なにからなにまで知らない状況からのスタートでした。

そんな初心者の私でも今まで続けれられていたのは
Kオケ合唱にこんな特徴があるからです。

題して『Thanks!K合唱の良いところ』

① 初心者に優しい合唱指導

 音大出身のトレーナーから発声の基礎を学べます!かく言う私もド初心者から始めましたが、
 教えていただき今では多くの方にお褒め頂けるくらいに上達しました。
 また、希望すればお安く個人レッスンを受けることも可能です!

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②音とり練習有り

 楽譜が読めない初心者で困ることとして音とりがあると思いますが、
 合唱本練の開始前1時間を使って音取りの時間があるので安心です!
 また、新譜については音とりの自習もサポートしています。

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③飲み会豊富

 インスペクターならぬ飲酒ペクターがおりますので、練習後の飲み会やお花見や忘年会など
 イベントが豊富に開催されて、合唱メンバーだけでなくオケのメンバーとも仲良くなることができます!

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④菅野さん楽曲にたくさん触れられます

 そしてなにより菅野さんの楽曲しか演奏しませんので、
 思う存分菅野さん楽曲に触れる事ができます!

 

このように、初心者へのフォロー体制が整っているため、
合唱未経験の方でも安心して始められます。
合唱の団員もほぼ大半が合唱未経験からはじめていますので、
もし菅野さんの曲に少しでも触れてみたいと
思った方がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてくださいね!

 

団員募集

現在、下記パートについて団員を募集しております。※2018年11月17日現在
・Ob
・Vn
・Va
・Vc
・Cb
・合唱 (アルト・テノール・ベース)
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!

見学受付中

直近の練習予定は下記のとおりです。
11月18日(日) 13:00-17:00 合同合奏@駒沢大学
12月1日(土)13:00-17:00 オケ合奏@保谷こもれびホール
12月16日(日) 13:00-17:00 合同合奏@保谷こもれびホール
1月20日(日) 13:00-17:00 合同合奏@清新町コミュニティ会館

楽器初心者でアマチュアオーケストラに入団するのは無謀ですか?~Kオケの場合

こんにちは。2ndViolinのちゃんはるです。

わたしは4年前にバイオリンを始め、バイオリン経験3ヶ月ほど…というド初心者状態でKオケに入団しました。今日はその経験について振り返って書いてみたいなと思います。

Kオケに入ったきっかけ

わたしがバイオリンを始めた理由が「合奏をやってみたい!」というものだったので、アマチュアオーケストラへの入団はいずれできたらいいな…と考えていました。それで「いったいどのくらいの実力が備わっていたらオーケストラに入れるのだろう?」と疑問に思い、いろんな団体の奏者募集情報をオケ専♪さんで調べてみたときにKオケの情報を見つけました。

オケ専♪: http://okesen.snacle.jp/

Kオケの募集情報を見つけたときは衝撃で、「こんなオーケストラがあるのか!!」「菅野よう子音楽大好きなわたしとしては、なんとしても入団しなければ」と、いてもたってもいられなくなり、すぐにお問い合わせのメールを出しました。

すると、当時の団長さんから「わたしも初心者で楽器をはじめたので歓迎します」と温かいお返事をいただきました。

合奏練習を見学して感じた、合奏の楽しさ

さっそく、楽器を持参して合奏の見学へ。実際に奏者用の椅子で楽譜を見せてもらいながら参加すると、いつものように音楽を聴いているときや、ひとりで練習しているときとは全然違って、

「音楽の中にいる!」

という感覚がするのです。

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まわりで鳴っている音や、強弱緩急の迫力といったら。言葉ではうまく表現できませんね。文字通りのサラウンド。大人数のオーケストラが自分の周りで演奏しているわけです。これが奏者にしか味わえない醍醐味なのかと感動しました。

いざ入団!

入団して驚いたのが、譜面の難しさ。

押し寄せる変拍子臨時記号、高音、7連符の数々。正直、初心者がやる譜面ではなさそうだということはすぐにわかりました。

当然、入団後しばらくはほとんど弾ける曲がなく、合奏に出席してもいわゆる「地蔵」、音を出せずに固まっている状態でした。

くやしかったので猛練習

個人練を頑張りました。するとだんだんお地蔵さんから人間になれる時間が増えていき、先述の「音楽の中にいる」感覚が、さらに一歩進んだ「自分が音楽の一部になっている」感覚へと変化します。これはもうやみつきになりますね。この一体感は、日常生活では他に味わえないと思います。

どうしても難しくて弾けないところがあったので、そういうところは弦分奏などでトレーナーの先生に教わったりパートの先輩から運指を教えていただいたり、弓の使い方にアドバイスをもらったり。

 

thanks-k-orch.hatenablog.com

 

そうこうして、本番前にはほぼ地蔵0%!というところまで上達しました(もちろん、音程やニュアンスなど課題はまだまだたくさんありますが)。

オーケストラでの知識があると、ライブに行くのも楽しい

はじめは「プルトって何?」状態だったわたしにも、徐々にオーケストラに関する知識が身につきました。

各楽器がどんな役割をしているのか、コンサートマスターがどんなふうに振る舞っているのかや、ホールの音響、楽器の配置、ハーモニーの感覚などなど、ライブやコンサートを鑑賞するときの楽しみ方も増えて、音楽が一層楽しくなりました。

大人の青春

さらにKオケでは、演奏会の数ヶ月前になると恒例の合宿を行っています。

 

thanks-k-orch.hatenablog.com

 

人里離れた(?)ところに缶詰になり、練習練習、BBQや花火、レクリエーションなど、社会人になってからはなかなか参加できないイベントも盛りだくさんです。それはさながら、失われた青春時代を取り戻しているような…!?

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そうやって切磋琢磨して迎える演奏会本番は、まさに格別。

すべてがキラキラして見えるのです。

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ホールでのリハーサルの様子。

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本番はこんな感じです。

というわけで、この記事のタイトル「楽器初心者でアマチュアオーケストラに入団するのは無謀ですか?」について、わたしは「努力は必要だけど、それ以上に得られるものはたくさんあるよ」と思っています。

(もちろん、他のオーケストラ団体においては経験者のみ募集のところもありますのでご留意くださいね)

 

さあ、そろそろあなたもKオケに興味が出てきた頃でしょうか?

わたしのほかにも合唱メンバーを中心に、音楽はまったくの初心者、楽譜の読み方も教わりたい、という団員も複数在籍していますので、楽器を持っていないあなたも、菅野よう子楽曲への愛をもっていればきっとだいじょうぶ! まずは一度見学に来てみませんか?

団員一同お待ちしています。

 

菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!Kオーケストラは、第6回演奏会に向けて団員募集中です!

現在、下記パートについて団員を募集しております。
Ob / Vn / Va / Vc / Cb / Cho ( Sp, Al, Tn, Bs) ※2018年10月17日現在
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!

見学受付中

直近の練習予定は下記のとおりです。
10月20日(土) 13:00-17:00 合唱練習@駒沢大学
10月28日(日) 13:00-17:00 オケ合奏@駒沢大学
11月18日(日) 13:00-17:00 合同合奏@駒沢大学

 

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菅野よう子楽曲におけるコード進行の秘密、「3回目の法則」とは?

菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!Kオーケストラ、通称Kオケ。そのメンバーを中心に、DTMを上達したい!という4人があつまり、月1ペースでの勉強会を開催しています。

今回のブログでは、DTM部きっての菅野よう子楽曲マニア、しおんさんによる菅野よう子楽曲分析をお届けします!

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菅野よう子の魅力の一つに、高い音楽性と大衆性の絶妙なバランスが挙げられると思います。氏の楽曲には従来の理論に囚われない斬新なテクニックが多く使われていますが、それでいて難解になり過ぎることなく、多くの人々を虜にするポピュラリティーをも併せ持っているのです。

今回は「3回目の法則」というテーマで、具体的にどのような手法が使われているか、その一端に迫りたいと思います。

①cloud 9

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1曲目は坂本真綾の名曲「cloud 9」です。 

cloud 9 2013 Live Ver.

cloud 9 2013 Live Ver.

  • provided courtesy of iTunes

 ここではサビのコード進行のルート音に着目します。主音から始まって4度上がり、1音ずつ2回下がって結果的に始めより1つ上の音に着地する。その進行を繰り返しながらだんだん上昇していきます。

なかなか度肝を抜くコード進行ですが、ここからが重要なところです。小節頭に注目してください。A→B→C#と、実はスケールに沿った音で上昇しているのです。 そして3回目の繰り返しとなるC#m7からの着地点(4小節目頭)は今までの展開から予測するとDになります。

しかし、ここでまさかのD#m7(♭5)!!
あまりの衝撃に奇声を発するレベルです。

つまり2回特徴的な手法を繰り返した後、3回目で変化させています。2回は繰り返してパターンを認識させたところで、3回目では絶妙に裏切る。そういったことが計算し尽くされているのです。

 

②猫のキモチ

続いて「スペース バイオチャージ」にご本人歌唱のバージョンが収録され一躍有名になった(と思われる)「猫のキモチ」です。 

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猫のキモチ

猫のキモチ

  • Ikue Otani
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

サビのメロディーを見ると、3小節単位で上昇→下降しており、いずれも3回目でモチーフを変化させています。先ほどの「cloud 9」もそうですが、通常は4小節単位で進行するところを3小節単位にしているところがミソですね。

ここで特筆すべきはコードです。1小節目、2小節目ともにdim7というコードが出てきています(※注意深く聞くと減五度が省略されているのでomit5と書くべきなのでしょうが、機能的には似たようなものなので割愛します)。

このdim7というコード、単体で聞くとホラー映画に使われそうな恐ろしい響きがしますが、上手く使うと非常に効果的です。しかし普通は隠し味的に使うことが多く、2小節連続で登場させるというのはなかなか類を見ません。

このようにdim7が続いて登場するとかなり緊張が高まります。そうして身構えたところに続く3回目はまたdim7…と思いきや、「Caug」という曖昧な響きのコードで繋いだのち、「D♭M7」という極めて美しいコードと共にメロディーも頂点に達します。 2度の不安を感じさせるdim7の後、予想を裏切って登場するからこそ一層盛り上がり、美しさが際立つのですね。

まさに猫の深い愛情が全てを超越し包み込むかのようではありませんか!(と力説したら他のメンバーに気持ち悪がられました)

 

③The Song of a Stone

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最後は「∀ガンダム」より「The Song of a Stone」です。ボーイソプラノによる美しい曲ですが、一拍ごとに和声が変化するという非常に凝ったことをしています。

The song of a stone

The song of a stone

  • 大塚宗一郎
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 ここではメロディーに着目します。「ラ ド レ ファ ミ♭ レ ド」と始まりますが、この中に強烈な違和感を与える音があります。
そう、ミ♭です。なぜこのミ♭が浮くかと言うと、ここでのコードはFであるにもかかわらず、Fのスケールから外れた音だからなんですね。
4小節目でも同様の違和感が繰り返されます。
さて、3回目の繰り返しにあたる6小節目は…おや、ミ♭のままです。
しかし、実はここである変化が起きています。
今度はコードをご覧ください。
該当箇所の1,2回目はFであったのに対し、3回目はE♭/Fに変化しています。

そう、コードが変わったことで、それまで違和感のあったメロディーが…
調和したのです!!!
この瞬間、あらゆる不安、恐れ、迷い、そういった負のファクターが全て浄化され、我々は純然と輝く魂となり、世界は救済されました。本当にありがとうございます。

結論:

最後によう子様が作曲の極意とされている言葉をご紹介します。

「Don't think. FEEL」

あれこれ解説してきましたが、小難しいことは考えず、自然体で感じ取ったものが一番大切ということですね。

長文お読みいただきありがとうございました。

 

あわせて読みたい

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菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!Kオーケストラは、第6回演奏会に向けて団員募集中です!

現在、下記パートについて団員を募集しております。
Ob / Hr / Vn / Va / Vc / Cb / Cho ( Sp, Al, Tn, Bs) ※2018年9月17日現在
私たちと一緒に演奏しませんか?
お問い合わせは thanksk.orch@gmail.com まで!

見学受付中

直近の練習予定は下記のとおりです。
9月24日(祝月)13:00-17:00 オケ合奏@経堂
9月30日(日)13:00-17:00 合唱練習@経堂
10月6日(土)13:00-17:00 オケ合奏@宮前市

2019年7月7日、第6回定期演奏会開催決定! 指揮は後藤正樹先生!

こんにちは!Thanks!Kオーケストラです。

今日は七夕。各地で大雨となり、皆様ご無事でしょうか。織姫と彦星も今年は会えないかもしれませんね。
でも、来年ならきっと。きれいに晴れた星空で素敵な七夕になることでしょう…。

そして我らThanks!Kオーケストラ第6回目となる定期演奏会の開催が、来年の七夕に決定いたしました!

菅野よう子さんに詳しい方は「七夕」と聞くとピンと来るかもしれません。
団員一同、1年後の演奏会が素敵なものになるよう努力してまいりますので、ぜひぜひスケジュールに印をつけておいてください。

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Thanks!K オーケストラ 第6回定期演奏会

日時:2019年7月7日(日曜日)
場所:なかのZERO 大ホール(東京都中野区中野二丁目9番7号/JR中野駅南口から徒歩8分)
指揮:後藤正樹

指揮者には、後藤正樹先生をお迎えします。

f:id:thanksk:20180707001400j:plain©Yutaka NAKAMURA

<プロフィール>
東京大学大学院総合文化研究科、洗足学園大学指揮研究所を卒業。指揮を高階正光、秋山和慶、藤野栄介各氏に師事。
高校在学中より指揮の勉強を始め、現在、琉球フィルハーモニックオーケストラ指揮者、那覇ジュニアオーケストラ指揮者、アレグレット交響楽団常任指揮者を務める。
海外では、エルミタージュ美術館オーケストラ(ロシア/サンクトペテルブルク)を指揮。また、日本最大級のゲーム音楽フェスティバル「ゲームタクト」の指揮などゲーム音楽演奏にも力を入れている。
これまでに、サラ・オレイン(Vo)エミ・エヴァンス(Vo)霜月はるか(Vo)渡辺我山(尺八)など国内外を代表するアーティストと共演。
また、経産省より未踏スーパークリエータに認定。総務省プロジェクトマネージャー、株式会社コードタクト代表取締役を務める。
近年は、NHK「ニッポンのジレンマ」などのメディアにも出演。教育・IT分野へ活動の幅を広げている。

 

また、演奏会の開催決定にともない、一緒に演奏する団員も募集しております!

Fg / Tp / Vn / Va / Vc / Cb / 合唱 ( Sp, Al, Tn, Bs)
(募集パートは2018/07/07現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com

 直近の練習予定は下記の通りです。

7月21日(土) 13時〜17時 オーケストラ合奏@経堂
7月28日(土) 9〜12時 合唱練習@東北沢
8月19日(日) 13〜17時 オケ合唱合同合奏@駒澤大学
8月25日(土) 13〜17時 合唱練習@千歳船橋
9月2日(日) 9〜12時 弦分奏
9月2日(日) 13〜17時 管分奏

演目など、演奏会の最新情報は随時発表いたします。Twitterで更新情報をチェック!

 

第5回定期演奏会、ありがとうございました!

こんにちは、副団長のちゃんはるです。
演奏会が終わって、一息ついたらあっという間に1ヶ月が過ぎてしまっていました。
ブログでご挨拶をするのが遅くなってしまってすみません。

というわけで、去る1月13日に、私たちThanks!Kオーケストラにとって第5回目となる定期演奏会が無事終了いたしました。
会場の練馬文化センターの客席が見渡す限りのお客さまでいっぱいになり、2階席を開放したほうがよかったかしら…と、嬉しい反省もあるほど、たくさんの方々にご来場いただきました。
ご来場いただいた皆様、ならびに、ご協力いただいたスタッフや編曲者の皆様、エキストラ奏者の皆様に改めて深くお礼申し上げます。

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今回の演奏会では、
法螺貝や鎖のような一風変わった楽器も用いながら、演出に一工夫をさせていただいたり。
これまで「オーケストラアレンジは難しいのでは?」と敬遠してきた、攻殻機動隊の『inner universe』『トルキア』のような楽曲にも挑戦したり。
舞台照明に一工夫したり。
様々な角度からの菅野楽曲の魅力を団員からブログで発信したり。
さまざまな新しい取り組みをさせていただきました。

お越しいただいた皆様の心に残る演奏会となっていたら良いなぁと思います。

そして、Kオケは早くも次の演奏会に向けて動き始めています!
次回演奏会は、2019年7月を予定しています。
気になるテーマは…7月といえば、七夕!ということで、菅野よう子ファンにとっては伝説となっている、あのライブのセットリストを中心にお届けしたいと考えております。
具体的な日程や会場等、詳細が決まり次第、こちらのブログでも随時アップしてまいります!

引き続き、Kオケを応援していただけると幸いです。どうぞお楽しみに!

 

団員募集中です!

次回演奏会に向けて、下記のパートで一緒に楽しく活動してくれる団員を募集中です!
Vn,Va,Vc,Cb,合唱(Sp,Al,Tn,Bs)
(募集パートは2018/02/21現在のものです)
ちょっと気になる…というかたはぜひぜひ、一度ご連絡ください。
練習の見学も随時受付中です!
連絡先:thanksk.orch@gmail.com